ワープ06 ローマ超格安フルコース料理と奇跡的な遭遇
続いては、イタリアの首都ローマです。
ローマに滞在中にも信じられない事(ハプニング)が起こりました。
私達の行動の起点になったのは、ローマの中央駅テルマエ駅。
ヨーロッパ各国に向かう国際列車が毎日運行されているほか、
イタリア主要都市には定期列車が出ています。
構内には約30ものプラットホームがあり、毎日50万人、
年間1億5000万人の乗客が利用するヨーロッパ最大の駅の1つです。
この駅に立って感じるのは、本当に各国からの観光客、ビジネス客の
ヒューマンスクランブル、勿論、フランス人やドイツ人も多いのですが、
想像以上に中近東、アフリカ諸国からの観光客が多くちょっと耳を傾けると
ケニア、エチオピア、タンザニア、南アフリカの人達が大勢いました。
言語は歴史的な植民地の影響で英語が多く、私にも少しだけ理解できました。
会話の中心は、やはり、観光名所が豊富なのでどこを訪問するかで
悩んでいる様子が分かりました。
冬季でもイタリアは明るく、少し暗いイギリスやドイツと違った雰囲気が漂っていました。
「ローマ 格安グルメ天国は本当だった!」
私と友人は、市内を散策した後ランチを食べに行きました。
日本で買った観光ガイドブックにはお得!のマークが付いた「格安フルコース」
の飲食店が紹介されていました。
2人とも国内では、フルコースは最低3,000円以上が常識だったので
「まさか~、わずか数百円でフルコース料理が、大都市ローマであるはずがない」
と思っていましたが…
特に私は学生時代、大手ホテルのレストランでナイト・キャッシャー
(レジ係)をしていたので、内部事情も少しわかります。
しかし、「嘘かホントか?」とりあえず、行ってみました!
そこは、狭い路地を少し入ったところにあるオシャレで小さなレストランでした。
私達は、恐る恐る入店して、着席してメニューをみると確かに、
フルコース約600円のメニュー(当時の日本円換算)がありました。
「本当にあった!」今でも、この時のメニューの値段は感激ではっきり覚えています。
早速、ウェイターに注文して、料理を待ちました。
最初にスープ、カルパッチョ、スパゲッティ、メインの肉料理(名前不明)が
次々と運ばれてきました。
流石に本場のメニューは盛り付けも洗練されていて、食欲をそそります。
2人とも目を「パチクリ」させながら、黙々と食べました。
量は多くはないけど、確かに基本的なフルコース料理が並びました。
そして、味も超美味しく、イタリアは「料理天国」を体験しました。
食べ終えて、最後にコーヒーを飲んで、私達は改めてこのコスパに驚きました。
会計を終えて、外に出て2人とも本当にこんな格安フルコースが
あるのだと驚き「嬉しいドッキリ」(ワールドハプニング)を体験。
世界に誇る「イタリアの食文化の神髄」でしょうか?
「ローマの休日」ではなく「ローマの驚日(きょうじつ)」
「普通はあり得ない、奇跡的な遭遇が現実に!」
その後、地下鉄で、バチカン市国を訪ねました。
私はキリスト教徒ではありませんが、ローマに来たら「トレビの泉」と
ここは是非ものですから!
ローマ・カソリック教の総本山
当然、法王に会えるとは思っていませんでしたが…。
法王の代わりに突然、驚きの人物が!
大きな門をくぐり中に入ろうとすると 先方からなんか見た感じのする
青年の姿が目に入ってきました。
ちょっと小柄で、目が大きいアジア人。
「なんと!」大学で同じゼミの友人でした。
大学の講義の間はバカ話ばかりで、海外に関心のある素振りが
全くなかった友人が突然、ローマ・バチカンに出現、遭遇したのです。
私は一瞬、「本物、夢、幻?」と自分の目を疑いました。
時期は卒業旅行シーズンとはいえ、日本のほぼ反対側の
ローマ・バチカン市国の前でまさかの鉢合わせとなりました。
お互い「え~!」となりましたが、
友人が大笑いしながら「就職したら、海外旅行もいけないので
急に思いついてやってきたよ!」との事。
また、彼は小さい頃からサッカーをしていたので
「セリエAのスタジアムを見学に来た」との事でした。
当然、イタリアではプロ・サッカーが盛んでした。
Wカップで優勝し、ミランやインテルなど世界的に有名チーム、
選手を輩出していました。
日本にはまだJリーグ(プロサッカー)が生まれていない時代でした。
私は、中学、高校とサッカー部に所属していたので、その魅力は知っていました。
ただ、不思議だったのは日本では「サッカー」と言いますが
ヨーロッパでは「フットボール」と言われていました。
現地で「サッカー」の話をすると たいてい「フットボールね」
と言いなおされるのがおかしかったです。
私も本当に時間があればセリエAの試合を見たいのが本音でしたが
時間もなく、試合の日程も分からなかったので観戦はできませんでした。
せっかく「サッカー」の本場に行ったのに残念でした。
彼は、急いでいるので「また、日本で会おう」と挨拶して別れましたが…
彼の後ろ姿を見ながら、世の中本当に不思議、「こんな事があるのだ~」
と同行の友人と思わず「ポカーン」となりました。
急な思い付きでやってきた、同窓生とバチカン市国前でまさかのバッタリ。
某政治家が言った、人生には3つの坂がある。「上り坂、下り坂、まさか」
本当に「まさか!」でした。
「バチカン・カソリック教の導いた奇跡?」
私は特定の宗教に入信していませんが、この場所での遭遇には
理屈以上のものを感じました。
多分、数秒、数メートル違うだけで会う事はなかったでしょう!
その後、バチカン市国を歩いてまわりました。
世界遺産の様な貴重な文化財がたくさんありましたが、
悲しいことに驚きの遭遇の副作用ではっきりとは覚えていません。
帰国後、卒業式で再会しましたが、
「お互い驚いたな~」と奇跡的な遭遇とその感想を話し合いました。
それ以降は会っていませんが、彼は今でも元気かな?
また、思いがけないところで遭遇するかも?
言葉にすれば「ローマの休日」ではなく「ローマの驚日(きょうじつ)」
次の訪問地はモナコF-1グランプリコースを歩き回り!
続く!
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