モナコF1グランプリコースを歩きました。

世界のハプニング ヨーロッパ

ワープ 07

モナコF1グランプリコースを歩きました。

次はモナコです。当時の、私のモナコのイメージは単純でした。

F-1のモナコGPの開催地、地中海が一望できる美しい都市国家でした。

私達は、ワクワクしながらローマ発の夜行急行列車に乗り込みました。

当時、ローマの中央駅は冬季なのにローマからヨーロッパ各地へと往来する

ビジネス客や観光客が大勢いて、駅は言わば「国際交流の拠点」、

夜も昼間と同様に様々な国籍の人で大混雑。

「繁忙期の列車予約は要注意!」

私達は、そんな事を知らないので夜行列車は空いていると勝手に思い込んで

移動は「夜」のパターンでした。

当然、列車大変混んでいて、席が空いていませんでした。

利用した列車は夜行列車なので「コンパートメント」と言ってお部屋の様な

区切りのあるスタイルでした。

私と友人は、空いている「コンパートメント」を暫く探しましたが

2人が同時に利用できる席がありませんでした。

そこで、しかたなく列車の通路に所々に備え付けてある、折り畳み式腰掛けに座り、

窓からロマンティックなローマ&イタリアの夜景を眺めて過ごす事にしました。

私も最初は夜景をみていましたが、昼間の疲れからどうしても

横になって眠りたくなったのです。

私は「ちょっと寝るから」と友人に話し、たまたま持っていた新聞紙を

本当に薄暗い灯りの通路に敷いて横たわりました。

友人は呆れた顔をして、「本当に寝るのか?」といました。

ここで、ちょっと詳しく深夜列車の廊下での「ごろ寝」はどういうものか、

少し詳しくご紹介したいと思います。

多分、誰も経験したことがないし、することもないでしょうから!

まず、廊下ですが、進行方向に向かって右側に設計されていて、

幅は80センチ程で人がギリギリすれ違う事ができる広さです。

このため、私はできるだけ通行の邪魔にならない様に、

ドアの近くの比較的広い場所で横たわりました。

実際に寝転んでみると、私の目の前を外国人の大きな靴が行きかい

「カッ、カッ、カッ」と靴音が聞こえます。

そして、列車の車輪とレールの振動が身体全体に響きます。

時々レールの継ぎ目から発生する、下から突き上げる様な振動が

「ゴッ、ゴッ」と定期的に身体を震わせます。

この振動は、列車が加速するときは早くなり、減速するときは遅くなります。

カーブの時はさらに「キッーー」と違う高音が加わります。

私は少し不安になりましたが、慣れてくると気分が変わりました。

通路を行きかう乗客の靴音と列車の揺らぎが、まるで「子守歌とゆりかご」様に

感じて、ストンと寝入ってしまったのです。

疲れもあったのですが、この不思議なリズム感が何故か身体を

リラックスさせてくれました。

爆睡!!

以上、深夜列車の廊下の「ごろ寝」のリアル感想でした。

が、しかし、しばらくすると誰かが私を揺り起こし始めました。

私は「なんか悪い事でもしたのか?」不安になりましたが~。

若い笑顔の素敵なイケメン車掌(イタリア映画のスター?)が、私を起こし、

「こっちに来て」と手招きしてくれました。

私達は、最初意味が分からず黙ってついて行きましたが、想定外の展開

となりました。

「なんと~」空いているコンパートメントを確保して、優しく誘導してくれたのです。

多分、この車掌さんが、夜行列車の通路で寝っ転がっている

貧乏な外国人を見かねて、コンパートメントの席を調整してくれた様でした。

確かに、私たちが見える範囲(約10両編成の列車)で廊下に寝ている人は

見かけませんでした。

私達は、車掌さんの優しさが分かった後で、何度もお礼をいいました。

これに対して、車掌は、笑顔で「気にしないで、気を付けて!」と

一言いって去っていきました。

私達は「こんな事があるのだ~!ゆっくり眠れる!」と喜んで、

コンパートメントの席で横になって列車の揺れに身をまかせ、

今度は本当に心地いい眠りにつきました。

夢の様な素敵なハプニングでした。

そして、夜が明けるといよいよモナコです。

「憧れのモナコ グランプリのコースを歩いてみると!」

 私達は、朝7時頃 快晴のモナコ公国に到着しました。

ゆっくり眠れたので気分は爽快!

そして、若い人にとってモータースポーツの祭典、モナコと言えば

「F1グランプリ」。 

到着後、直ぐに私達は本場「モナコ グランプリ」のコース見学に

行く事を決めました。

駅から坂道をワクワク、ドキドキしながら歩いて、1時間ほどでした。

「モナコ グランプリ」は公道を走るスタイルなので

実際のコースを歩いて確認できます。

実際に私が、歩いてみると、道はかなり狭く 曲がりくねった状況で

高低差がありました。

素人感覚でも「よくこんな細い道でフォーミュラカーのレースができるな?」

と不思議に思いました。

本当に少しでも、ハンドル操作やアクセル、ブレーキ操作を誤ると

道からはみ出し、坂道から飛んで行ってしまいそうな感じです。

私は、勝手に自分がドライバーになり、レース走行を創造しましたが、

どうしても上手く運転する自信がありませんでした。(汗)

しかし、坂を上って、高台からコースを見下ろすと地中海とモナコ市街と

F1コースが綺麗なレイアウトで並んでいてこのコースの魅力を再発見できました。

2人で「この景色は凄い、本当に綺麗だ!」と絶賛した思い出があります。

そして、地中海の「さざ波」は午後の日差しの中で綺麗に揺らいでいました。

ハプニング続きのヨーロッパ旅行の中でも、この光景は今でも私の

思い出の1ページです。

余談ですが、この旅行の後、大ヒットしたジュディオングの「魅せられて」の曲と

ここのイメージが上手くマッチングして、何度もこのモナコの光景を思い出しました。

そんな景色に魅了され、見とれているとどんどん時間が過ぎていきました。

帰り道、私達が有名施設「モンテカルロ」の前を通ると、

ある意味「衝撃の光景」でした。

玄関には、ピカピカ光る高級車が並び、見るからにセレブリティ、

スーパー・リッチな人たちが次々降りてくる姿が見えました。

2人は、言葉もなく、遠くから見ただけで「ふ~~」とため息をつきました。 

そして、最後の訪問地フランス、パリを目指しました。

短時間の間に日本では見えない世界のスーパーリッチやスーパーイベントの

実態など見聞して、いろいろ社会勉強(世界の常識?)が出来たと思います。

次はいよいよフランス、パリです。

続く

 

 

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